その昔、山梨県は「甲斐」という国名で呼ばれていました。甲斐の地名の由来には諸説ありますが、一説によると、甲斐国は古代の主要道路であった東山道と東海道を連結する位置にあったことから、多くの人やモノが交流する、行政や交通上の、「行き『交ひ』」の盛んな地となっていたことが由来だそうです。確かに、現在も山梨県は交通網が発達している街です。東京都、神奈川県、埼玉県、静岡県、長野県と隣接しており、関東と中部をつなぐ役割を果たしています。電車や高速道路は年々建設が進み、今後ますます人の行き来が増えることになるでしょう。
中継地点として利用されるだけでなく、もちろん山梨県をお目当てに訪れる観光客も年々増えています。山梨県の大きな魅力は主に2つです。1つ目は広大な甲府盆地で行われる農業です。昼夜の気温差が大きく、土地の水はけが良いという、くだものづくりには最適な甲府盆地。ここで作られるぶどう・桃・スモモなどは生産量日本一です。二つ目は富士山です。山梨県の南方向にある富士山は、誰もが知っている日本一の山。2013年6月には、世界遺産に登録されました。毎年富士山に挑戦しようとする登山家や、美しい景色を収めたいという写真家たちが多く訪れます。
そんな人々の交流が盛んな山梨県ですが、交通の要衝とされるプライドもあるのでしょう、交通事故の発生件数は全国的に見てそれほど多くありません。一般財団法人の山梨県交通安全協会は、シートベルトの徹底や、飲酒運転の根絶の呼びかけなど、交通事故の防止に力を入れていました。その結果、交通事故発生件数は年々減少の傾向にあります。もちろん山梨県ドライバーの皆様の安全運転への心がけが強いことも要因の一つでしょう。運転者の方には、歩行者に注意すること、法定速度をしっかり守ることなど、安全運転には様々なことに心がけが必要とされますが、その他に、車両状態にも意識を向けていただきたいですね。走っていて何か調子が悪いな・・・と感じた際には車を整備工場に持っていきましょう。車を万全な状態にして走らせることも、ドライバーの責任です。